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70ー80年代ロック名曲セレクション

ハード、ポップ、プログレ、ファンク、・・・等々、1970ー1980年代の洋楽ロックの名曲を独断と偏見でご紹介。この曲達を聞かずして、ロックを語ること無かれ。

Ready 【AMBROSIA】 (1980)

収録アルバム  "One Eighty"

 

 

実力はあるのだけれども世間一般では認められず、音楽的な路線を変更した途端に商業的な成功を収めることができたバンドというものが、数多くあります。

もう少し詳しく言えば、1970年代から活動を開始し、当初はカントリー調、フォーク調のロック、あるいは小難しいプログレッシブ・ロックなどを演奏していたのだけれども芽が出ず、1980年代に入り、シンセサイザーを始めとする電子楽器の発達、あるいはそれの効果的活用方法に秀でたプロデューサーの手腕により、より先進的、都会的なAORロックへと路線変更した結果、ヒット曲が産まれて商業的に成功し、有名になっていったバンドが数多くある、ということです。

今回のアンブロージアも、そのようなバンドの中のひとつと言えるでしょう。

1975年にデビュー・アルバム、1976年に2ndアルバムを発表しているのですが、この頃はバリバリのプログレッシブ・ロック・バンドでした。それが、上記の理由(もちろん、メンバー・チェンジなどの他の要因もあります)から、1978年に発表した3rdアルバムは、プログレの要素を残しつつも、よりポップな方向への路線変更を試みて、全米3位のヒット曲 "How Much I Feel" が産まれました。

そして、今回紹介する "Ready" が収録されている4thアルバム "One Eighty" ですが、非常に上質のAORロック・アルバムに仕上がっており、経歴の長さに裏付けられたバンドの実力がうかがえる作品です。

このアルバムからは、"Biggest Part Of Me" がヒットしており、こちらもアダルトで繊細な極上のメディアム・ナンバーなのですが、今回はアルバムのオープニングを飾る "Ready" を取り上げたいと思います。

ギターのリフが印象に残る、スピード感やや抑え目のロックです。(アルバム全体に言えるのですが、)あえて無駄なオーケストレーションを排除してシンプルな音作りに徹しているようですが、ボーカル・パートにはかなりのこだわり感じられます。リード・ボーカルのハリ・ツヤのある声質が演奏にピッタリとハマっていい感じなのですが、またコーラス・ワークが素晴らしい!サビでのハイトーン・コーラスが非常に印象的で、好きです。

このアンブロージアというバンド、全米3位のヒット曲を持っていながら、世間一般での知名度が恐ろしく低いのではないかと思っています。実力のあるバンド(特にリード・ボーカルでコンポーザーでもあるデビッド・パックですが、ソロ・アルバム "Anywhere You Go" でその才能を遺憾なく発揮しています。)なので、もっと多くの方にアンブロージアを知って頂きたいですね。

 デビッド・パック ソロ・アルバム "Anywhere You Go"